アトワン展

cube32007-04-14

ギャラ間で開催中のアトワン展。土曜日には人形劇がやっているのだけれど、時間を調べてなかった。朝、エルナン(研究室の留学生)から開演時間の連絡が入り、少々遅れて到着。もちろん塚本研の面々はいたのだけれど、その他フジムラさんやらモリヤマさんやらに遭遇。
展覧会は「グローカルデタッチドハウス」と「マイクロパブリックスペース」と名付けられていて、前者は上階に1/20の断面模型を、後者は下階にトリエンナーレなどに出展していたものの模型やら人形劇の劇場やらの展示で構成されている。住宅の方は割合と最近の作品が並べられていて、クライアントの明らかなる変化が見て取れる。敷地が海外のものが多く、日本の場合は別荘地が多い。それに伴って、もちろん個々の住宅も大きくなるし、空間構成のレトリックも随分と変わってきているような気がする。全体的におおらかなになっているのは印象的な変化。
あと敷地が敷地なので、模型に周辺は表現されていない。この辺りも彼らの創作の文脈の変化を顕著に示しているだろう。いわゆる「東京」からは徐々に撤退しているし、それに代わるストーリーとして、グローカルデタッチドハウスなんて言葉が出てきたのかな。でもその辺りはまだ説明が不十分というか、僕は未だ理解できていない。その点、マイクロパブリックスペースなんてことは分かりやすいっちゃ、分かりやすい。
ちなみに人形劇を見た記憶なんて、東欧のどこかの街のストリートで何かやっていたのを、ぼーっと眺めていたくらい。ちゃんと見てみると、いかにも幼稚で子供向けなのだけれど、それに自分自身を浸してみると、意外と笑顔が溢れていたりもするもんです。僕にも人間の心が残っていました。