グレート・デスリフ

cube32007-01-17

けっこう前に読み終わっていたのだけれど。またまた村上春樹翻訳の小説。タイトルから判るようにもちろん「グレート・ギャツビー」のオマージュです。原作者の名前は忘れちゃった(追記:CDBブライアン、らしい)。ただ時代設定が1910年代ではなくて、もう少し現代に。恐らく1970,80年代あたりのアメリカの好景気の時代だったのではないかな。ギャツビーと随分と違うことは、ギャツビーにあたるデスリフが、デイジーにあたるアリスを手に入れたこと。物語の半分はその後の2人の結婚生活にスポットを当てていて、そこが本家とは違うところ。でもどこかで聞いたことあるようなという感じがあって、後から気がついたのだけれどフィッツジェラルドゼルダの物語。
基本的にはギャツビーのメンタリティで、それに比べるとちょっと冗長な気もするけれど、それでも読んでいてぐっと気持ちがそこに入っている一冊でした。