Innocent Voice

cube32006-12-17

1980年代のエルサルバドルであった、実話。政治の腐敗が招いた農村部で結成された反乱軍と政府軍の内戦に巻き込まれた少年の話、そして彼自身が現在はアメリカで生き延びて脚本を書いている。
街の中で日常的に銃撃戦が起こり、「何もしていないのに」常に自身の命が危険に晒されるという異常な状況。そんな中でも少年は同じ小学校の少女に淡い恋をし、家族との絆を大切にしながら、なんとか生きていく様。そしてそれが踏みにじられていく、。
んー、なんてまとめたらいいかがよくわからないのだけれど、神父さんの言葉がとても印象的だった。「神がいればこんなことにはならない、神はいない、という人がいる。私は彼らにこう伝えたい、君たちが神の法の下にいればこんなことにはならなかった。自らを辱めていることを悔いよ」だいたい、こんな主旨の言葉。僕はカトリックではありませんが、「自らを辱める」という考え方は生きる作法を示しているようで、なんとなく共感。
ちなみにスペイン語もいいですね、音の響きが。少しわかるし。