大橋晃明展シンポジウム

cube32006-09-26

先日の日記に書いた大橋晃明さんの展覧会に併せたシンポジウム@津田ホール、多木浩二さん、伊東豊雄さん、坂本一成の面々。あいにくの土砂降りのせいか、会場がそこまで埋まっていなかったのが残念。やはりいくら伊東さんに登場願っても、本人の講演でないと人が集まらないのか、あるいはやはり大橋晃明の知名度の低さか。何度も多木さんが仰っていたけれど、大橋さんの家具は忘れられるには惜しいモノであるのは、間違いない。しかし、特に住宅などのプライベートな建築、あるいは一品ものの家具が高い密度を持ち得たとしても、それを世間に啓蒙していくことは困難を極める。幸いにして今回の展覧会は、家具ということもあって実物を見られるし、すべての椅子は座れるというように、その作品のもつ身体性を実感できる数少ない機会。僕がここで宣伝しても効果は低いとは思いますが、ぜひぜひ多くの人に訪れてほしいです。
http://www.toto.co.jp/gallerma/
ところでシンポジウム自体はやはり建築家と評論家の鼎談ですね。建築家お二方は言いたいことをとにかく言う、自分に引きつけて。多木さんが大人に見える。でも、とにかく最近になって伊東さんがゲントのプロジェクトで考えていたことが少しずつ解ってきたような気がする。「内と外」っていうことが。これまた長い間勘違いしていた。
終演後、会場であったエディターN島氏と食事。僕の話を理解してくれている(?、少なくとも僕は思っている)数少ない人なので、色々と話をぶつけてみる。