Mr.R

一級の試験の昼休みにばったりと階段でフランス系の友人に遭遇、とはいえ日本でもちょくちょく飲んでいる友達。折角なんで打ち上げようということで、新宿京王デパートの上のビアガーデンにフランス時代の建築系の友人で集合。そのうちの某友人は某曲線を多用する建築家の下で働いており、発表されることのないであろう引き渡し前の現場を見学させて頂くことに。
昼過ぎに若干遅刻して集まった中には商店建築のエディターの方も。僕の知っている新建築社の友人やいつもお世話になっているX-knowledgeの人とはえらい違い。会社のカラーがキャラクターにも表れているというか、なんかソフィスティケイトされてる。(決して、前述の2人がなんだかんだ、というわけではなく、会社と人の個性がリフレクトしてるということ。)で、見学させてもらったのは、ちょっと大きいオフィスビルの中のワンフロアをオフィスとして使っている会社の顔となるようなそのフロアの玄関口、そこに打ち合わせとプレゼン用のスペースのインテリアデザイン。ずいぶんと予算があるようで、一つ一つの部材を全て作らせているような感じ。「プロダクトを作っているような感覚」というのは担当者の弁、なるほどその精度に非常なこだわりが見て取れる。特にパーティションに使う曲線の曲率Rが100種類くらいあるらしくて、それを一つ一つ調整して作られているらしい。そんなディティールに対する考え方は分かった気がする。
ただ僕とは考えている方向性はやっぱり違うのかなと。そういう職人的なディティールに対する思考がないし、僕には気にならないことが多すぎる。逆に気になるのがスケールで、多くのオフィスがもっているもののプロポーションだとかサイズがほとんど相対化されずに、そのまま受け入れられていた状態がとても目についた。ってことは、やはり僕はその感覚に磨きをかける方向だろうか。