HABATAKI

cube32006-05-13

近頃のマイケルはついに自分の力で立てなくなっています。寝たきりですね。上半身だけは前足で支えることが出来るみたいだけれど、後ろ足の力が全くありません。とはいえ、猫の生命力も大したもので、目の輝きは失われていません。上出来、上出来。
さて変な邦題がついていますが、鳥に関するドキュメンタリーフィルム2本立て。原題を忘れてしまいましたが、ドイツのハクガンと欧州全土に広がるコウノトリの話。
前者は今は頭数が減っていて、さらに冬になると南に渡る習性があるはずなのにオランダやロシアのほうに渡ってしまうという、本能が失われたハクガンを、人が引率することでイタリアに渡らせるように仕向ける試みをドキュメンタリーにしたもの。僕が動物モノのドキュメンタリーが好きなのは彼らの生態が非常に興味深いからであって、動物と人間のドラマに仕立てられると、どうも面白味が半減してしまう。もう少し渡りに関するエピソードが全面に出てくれば僕としては楽しいものになっていたのだが。まあ、空撮によるハクガンの飛行映像はなかなかいいものだった。
後者のものは一度は数が激減したコウノトリだが、環境に適応することで最近では頭数を増やしているらしい、といった内容。こいつらもアフリカに渡る習性があるらしいけれど、ゴミ処理場が季節を問わない格好の餌場になっているようで、渡りの習性が失われているらしいが、数は増えているみたい。スペインのある町では教会の屋根がコウノトリの巣に覆われているらしいけれど、基本的に幸福を呼ぶ鳥扱いだから疎まれないのが日本のカラスと違うところ。元来、日本のカラスも神の使者扱いだったはずなのになあ。コウノトリの繁殖期のいろんな映像はなかなか楽しい。