午後の5時

cube32006-05-02

どうも体調が本調子ではなくて、体がだるい。一応平日だから研究室に行こうか悩んだけれど、一日寝ることを決める。
CATVでやっていた、イラン=フランス合作映画。監督はイラン人でアフガニスタンタリバン政権下における女性の権利をテーマにした作品。テーマ的にはよくある話で、女性が教育を受ける権利があるはずというメッセージやブルカを被ることを強制させられて、といった話で分かるんだけれど、100%素直にうなずき難くもある。もちろん僕達は男女平等の社会に生きていて、そんな教育を受けて思考するわけだけれど、やっぱりある程度彼らは彼らなりに生きてきた文化的な背景があって、それでブルカが存在し、女性が教育を受けてこなかった流れがある。それがどうも、フランスもそうだけれどいわゆる先進国の介入がある映画のテーマにされると一方的な押し付けに観えてしまって。どちらが正しいということはないだろうという前提ではなくて、絶対的に男女同権が、つまり我々の世界観が正しいってことが強く表現されすぎていて、どうもしっくりこない。
それはそうと映像としてこの映画はとても美しくて、アフガン難民が住み込んでいる廃墟となった宮殿の跡の暗いインテリアと空の蒼さ、砂漠のベージュの組み合わせがよかった。