双生児

cube32006-04-19

最近続いていた事務的な作業が一段落して時間が取れたので、一挙に映画を3本観ました。
塚本晋也監督の双生児は江戸川乱歩が原作のもの。塚本監督の作品は今までにはヴィタールしか観たことがなくて、あんまりピンとこなかったもんだから、なんだか疎遠でした。ただ彼自身は確か僕がフランスに居た頃に高い評価を得ているな、という風に覚えていたし、カンヌの審査員もしていたのでしたっけ?
とにかく内容はというと、おもしろい。ヴィタールとは違って楽しめる映画でした。原作を読んだことはないのだけれど、まあストーリーは作家のものがあるとして、それを現代的な表現に焼き直しているといった感じでしょうか。映像の構図、美術、役者の動きのそれらが全体性をもったものとして表現されていたように思えます。ストーリーの骨格があるからこそ、映像の表現として集中できていたのでしょうか。