近代の巨匠建築家、ルイス・カーンの息子が父の軌跡を辿るドキュメンタリーフィルム。ドキュメンタリーとして面白いかと言われたら、そうでもない気がする。ありがちな動機とか彼の人間関係が元々フィクションっぽくて。ただし僕は建築設計をしている立場にあるので、そういう僕の観点からカーンの建築をクオリティの良い映像で観られたことはとても良かった。バングラディッシュの国会議事堂なんか、大規模建築に陥りがちなスケール感が欠落している様子がなくて、すごくヒューマンな身体性が大規模な建築にフィットしていけるのではないか、と予感させる。観に行きたいと素直に思った。キンベルもそうだし。
