桐敷真次郎

最近、昼ご飯を自由が丘で買うことにしています。どうも大学の最寄りではマンネリ化してしまうので。ということで、テイクアウトのタイ料理、ガパオガイを食す。とにかく辛くて、涙目になりながら食べるのですが、これが病み付き。最近はインドカレーのテイクアウト、コロッケ屋さんの弁当などなど意外と使える、自由が丘。

それはさておき、いつも馴染みの某編集者に連れられて雑誌の企画のインタビュー。僕がインタビュアーとして名前が載るわけではないので、気楽にお話ができます。で、今回は桐敷真次郎さんという東京都立大学名誉教授の歴史家。東大系の先生で、その雑誌の特集は藤森照信ということもあって、です。
もちろん話した内容は具体的には書けないので、差し障りのないことを。もっとも面白かったのがジェネレーションギャップ。思い返すと今まで僕が建築的な話をしたことがある方は、年齢が高いほうでだいたい60過ぎくらい。つまり僕の先生ですね。それ以上の方とは直接お話をしたことがありませんでした。桐敷さんはさらにひとつ上の世代で、80歳くらいじゃないかな。今の60代は大学紛争の時代に戦ってた人たちで、桐敷さんは既にそのとき先生だった人。フランスでいえば、ボザールの前と後。ボザール的教育を受けてきた桐敷さんの建築観は、現代の僕らが考えているそれとはまったく違い、いかにその後の世代がモダニズムの中の文脈でものを考えているかを思い知らされました。僕にとっては、彼の話が過去のものとは思えない新しい見識に思えて、刺激になりました。自身の相対化をする上でいいインタビューになりました。

夜、ドイツから帰ってきた某ミッキーらを囲み再びタイ料理。便所に座ると、案の定ひりひりする。