バタフライエフェクト

cube32006-02-18

修士論文終了後、久々に自宅でDVDを鑑賞。公開中から気になっていた映画、でも観てなかった。バタフライエフェクトというタイトルは複雑系といわれる学問のカオス理論の1つ。南アメリカで蝶が羽ばたいて出来たその風が、アメリカでハリケーンを巻き起こす、というような理論。簡単にいうと、些細なことが後々にとんでもないことを引き起こす、ってな感じでしょうか。修論を書く際に、複雑系に関する本はずいぶん読んだので、ずっとこの映画は気になっていて、でも実際的にはあんまり関係ないだろう、と。
で、映画の話としては、部分的に記憶を喪失する病気を持った主人公がその喪失した部分の過去に遡れるという話。結局は記憶を喪失しているというよりも、未来の自分が立ち戻ってきているのでその部分の意識がないと認識したほうが辻褄が合う。で、大人になった自分の周囲がうまく行くように過去に帰るのだけれど、それが何度やってもダメで、、と要するにバックトゥザフューチャー的なるストーリー。そもそもタイトルからすれば、過去に起こった些細なことが後々に多大な影響を及ぼさないとバタフライエフェクトとは言えないわけで、その過去の些細なことであるべき事柄は最初から重大事なので、ダイレクトに結びつく因果関係が成立してしまっていて、決してバタフライエフェクト的なるものとは言えない。それは映画としては仕方がないのだろうけれど、それを外すと、結局映画の構成としては、今までによくある話なわけで、それが残念。でも話としては良かった。女優の女の子が可愛かった。