Blowin' in the Wind

タイトル合ってるかな?代官山で行われている、代官山インスタレーションの最優秀賞を僕の同期の伊庭野と藤井くんが受賞しました。
伊庭野氏HP→http://www.sumica202.rgr.jp/
藤井氏HP→http://www.fujii-data.com/
と、いうことで早速、見に行ってきました。プレゼンのCGは何度も見せてもらったんだけれど、実物のイメージもまさにその通り。代官山に吹く風を受けて、ファサードに並べられた500個(?)の矢印がその風向きを表現するというもの。僕が今日行った限りでは、ほとんど風がなくて不幸にも矢印の向きは無秩序にバラバラだったんですが、風が吹かなくても小さな子供たちが下の方の矢印をぐるぐる回して遊んでいた。主旨とは違うかもしれないけれど。
それはそうと、こういうアート的な作品ってどう評価していいんだろうかとなかなか頭を悩ますんですけれど、僕が今回の彼らの作品で少し考えたのは1つには「情報を顕在化させる」ということについて。一番シンプルな言い方をしてしまうと、この作品は目に見えないけれど、なんとなく身体で感じている風を見事にアートとして僕たちの目に見える形にしました。そんな僕らが感じているはずの風って、普段は意識はしていないけれど僕たちが常に受容している情報の1つ。あまりにも日常的に受容しているがために(台風のときは別かもしれないけれど)、きわめて高次に身体化されていて、その情報の効能というか意味が隠れてしまう。それをリプレゼンテーションするというのは、アートのもっとも基本的なことかもしれなくて、遥か昔から絵画がやってきたことに近いかもしれない。、、つづく