茶の味、ヴィタール

コンペが終わった9日までツタヤが半額だったので、朦朧とした状態でレンタルしました。疲れているってこともあって、なるべく軽い作品を借りようかと思って、茶の味。ヴィタールはかなり昔に友達がえらい勧めていたので。
前者はポスターとかを以前から見ていて、ほのぼのした刺激の少ない作品かと思っていたんですが、見事に期待は裏切られる。そりゃそうだ、監督は石井克人だもんな。かなりキッチュなストーリーの展開はやはり監督らしさが出ていて、見終わった後に特に感想がないのもまたこの監督らしさ。別に深くはないんだけれど、映画の表現として1つ際立った方向に向かっているような、そんなところが評価できるかと。
一方で、ヴィタール。これまた塚本晋也というかなり違う方向を向いている監督なんだけれど、やっぱりわかるような、わからないような。ストーリーとしては随分整理されているし、内容はわかるんだけれども、それがどこに向かうんかはわからない。ビーチで涼子が踊るシーンなんかはイタリアのミケランジェロ・アントニオーニなんかを思い出したりなんかして。あと、編集に凝ってるのもよくわかります。