(仮称)東京バレエ研究所

岩岡さんのオープンハウスで分倍河原へ。バレエスタジオ、診療所および2世帯住宅を複合させた建物。延べ床300・強の直方体の建物。僕の家、江古田の集合住宅に近いプロポーション。今回のものは建築面積が若干それらよりは大きくて、高さが押さえられている印象がありますが。外側にほとんど凹凸をださない、ピュアなキューブ、玄関の庇を除いて。半地下から2層分のバレエスタジオ、2階には住宅と診療所、3階にもうひとつの住宅を積層。真ん中にバレエスタジオからあがるトップライトの吹き抜けをとって、その周りに部屋が張り付いているといった構成で、行き止まりを作らずにぐるぐる回れるようになっています。とはいえ、そのような動線があるわけではなくて、部屋から直接部屋にでるようになっているために、一部にあれ?というところも。例えば、診療所の裏に和室の押し入れがあるのだけれど、そこにも扉が。現実的には使用されないだろうし、形式上の扉。コンセプトはわかるんだけれど...
私的なことかもしれないけれど、僕にはある種のラディカルさが欠けている、というかなくなってきたかもしれない。現実的なこととの調整の中で、対話の中で成立する中途半端な全体に面白みを感じてるのかな。