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珍しく忙しい週末。朝は例の如くゆっくり過ごしていたのだけれど。
まずは城南島へ。坂牛さんが設計したリーテム工場を見学しに。同時に開催されているこんなイベントも。
http://variations.jp/index.html
ビルディングタイプで言えば要するに工場で、それに見合う大きな空間を簡素に作っていました。そこに特別な表現はなくて、なるべくしてなる必然性を感じる空間の印象は僕にとって爽やかなものでした。構造材になっているスチールは吹き付けで耐火されて、そうでない部分はむき出し。そんな当たり前の所作が室内(?)に穏やかなリズムを作っていて、清々しい。一方でこの工場が建っている敷地は羽田空港のすぐそば。着陸する飛行機が真上に通るような場所で、一定の間隔でけたたましい轟音が響きます。でも目に入る動くものは飛行機くらいなもので、とびっきりフラットな空港島と海が作る水地平線のある風景を、工場のストラクチャーがきれいに縁取っています。場所が良い。でも周辺の異臭は僕のやわな体にはちょいと厳しい。
その後、大急ぎでとある打ち合わせのために乃木坂に。パリで会った以来の人と会い、なんだか変な感じ。フランスで知り合った人と東京で会うというのは、自らの距離感覚をどんどん狂わせていきます。
そして、最終日の阿部仁「BODY」展へ。最終日ということもあってかなり賑わっていました。3階の展示のモックアップの意味するところがよくわからず。僕の身体感覚の欠如のせいでしょうか。少なくとも僕には感じることの出来ない感覚なのでしょう。4階は模型を金太郎飴式に切断した1/20断面模型。学会賞をとっていたタウンホールの良さは何となくわかりましたが、その他の作品はどうも僕にはピンときません。あと展示法も?人数のせいでしょうか、見難い。
その後、マクドナルドの?100均一に驚いてから、研究室でやっている現場へ。担当の2人が現場にいたので、それに乗じてみせてもらうことに。竣工が間近なので詳しい感想はさておき、やはり現場の雰囲気というのは楽しいものです。普段、僕がいる部屋では見えていないものが露になっている。建物の仕組みを理解するのは現場を見るのがやはりベストでしょうね。図面上のいろいろな情報が3次元で、1分の1で見えてくる様は壮観です。どうも最近は頭でっかちになりがちなので、もう少し改めた方が良いかも。