slum dog millionaire

久しぶりに映画館で映画を観る。バルト9という新宿三丁目の新しく出来た映画館で、丸井と一緒に入っています。あのシネコンのインテリアって、どの国でもああいう風情のデザインですよね。昔、パリの13区、ペローの図書館の側にあったシネコンも同じだったし。劇場に到るガラス張りに面したエスカレーターが、新宿御苑を望めてすごくいい気分でした。御苑からしてみたらとんでもないのでしょうが。
作品はアカデミー賞8部門を受賞した作品。ムンバイのスラム育ちの青年がクイズミリオネアで勝ち進むのだけれど、どのようにして、というかなぜ彼がその答えを知り得たか、ということを生い立ちとともに描写している。僕としては前半にぐっと引き込まれました。インド音楽がベースなのだろうけれど、トライバルなビート感溢れる音楽とスラムの街を色々なアングルから撮った断片的なショットを積み重ねた撮影と編集が、スラムの街の有様をよく描けているように思います。後半はちょっとずるずるして典型的なハリウッド仕立てのストーリーに行ってしまうのだけれど、それも興行的なことを考えたらそういうことなのだろうか。僕としては後半はなくて良かった。エンディングのダンスは好きですが。