Sightseeing in Vienna (2)

cube32006-08-27

朝の早い時間から皆でシェーンブルン宮殿へ。中学生のときに来て以来だけれど、どことなく記憶が残っていて懐かしい感じ。やはり幼い頃に見ているものの記憶はどこか奥の方にしまわれているんですね。
今回はもちろんじっくり見る時間があるので、オーディオガイドをしっかりと聞きながら廻る。なんだかいろんな人の名前が出てきてよく分からなくなってくるけれど、まあ面白い。廊下のない続き間のプランニングはやはり不思議だけれど、結局、皇帝にはプライベートがなかったようですね。謁見を寝室でもやっていただとか。あとブルボン王朝と敵対していたわりには、正式な晩餐ではフランス料理を食べていただとか。確か言葉もフランス語でしょ、貴族の方々は。妙な話だ。素晴らしい天気だったので庭園に出るとすごく気持ちがいい。庭園の上の方まで上って街を見下ろす。久しぶりにのんびりした気分に浸れる。カフェでザッハトルテを食べて、市内に戻る。
大内女史はここでお別れ。先に帰国。先生と僕は、旧市街の中にある王宮へ。これまた同じような内容。こちらには食器のコレクションがあったので、それはそれで楽しい。先生の蘊蓄を聞く。
カールスプラッツ駅を一緒に見た後、その広場に面したバロックの教会(建築家誰だっけ??)の外観を。手前に2本の塔があったりして、なんだかキッチュ新古典主義的な幾何学的な構成とも見れるし、なんだか気になる建物。あ、そうだ、エルラッハです、建築家。美術館に行こうとするも、時間が遅くしまってしまい、予定を変更してカールマルクスホフを観に行く。1km以上にわたる壁のような集合住宅ですが、思っていたような重苦しさはなくて、広い緑地とともにすごく気持ちがいい。20世紀初頭の低所得者層住宅らしいですが、外観上は十分な豊かさをもったものでした。
帰りがけにフンデルトバッサーの焼却場を横目に見るも、興味なし。その隣にある最近できたザハの集合住宅は期待していなかったけれど、廃線になっている鉄道の高架との絡み方が意外と面白くて、2人してじっくり見てみる。構成的には面白いのだけれど、部材のいかつさといったら見られるものじゃない。構成だけ考えて、後は実体的な水準はもっと別の人がやればすごく良くなるのでは?と余計なことを考える。晩ご飯はロースの設計したカフェミュゼウムで。再びグラーシュを頂く。