sightseeing in vienna (1)

cube32006-08-26

朝から先生から電話、荷物到着とのこと。これで全て解決。朝、ホテルのロビーで大内女史と待ち合わせをして、ホテル側の敷地を一通り見せる。改めて見てみて、やはりいい敷地だと思う。
その後、とりあえず旧市街のあたりを散歩。とにかく、少し歩けばすぐに良い建築にである。要するに、もっともらしい建築たち。ぶらぶらしつつ、まずはロースハウス。この建物は単体で見てもあまり解らないのではないかと思う。ウィーンの街の保っている歴史の連続を継承しつつも、大きく切り離してもある、といった感じでしょうか。王宮に向かうかたちで建っているのが、ある意味で象徴的。やはり窓や基壇の大理石の部分のプロポーションが絶妙か。少し歩けば、ホラインのレッティロウソク店、シュテファン大聖堂、その前に建つロースハウスは微妙だな。
ゼツェションの前のマーケットの一部にあるレストランで昼食。確かハンガリー料理だよね、グラーシュとオーストリアの赤ワインを。これまた意外にもオーストリアの赤ワインがとてもおいしい。カベルネソーヴィニオンのものを頂きましたが、若干重すぎるものも多いこのぶどうのもの、程よい重さと口当たりの良さ、すーっと口の中に入ってきて香りが広がる。うまい、飲めるオーストリアワイン。
ほろ酔いでご満悦(若干の眠気)の状態で、ゼツェションへ。5年前見たときにはきれいだなと思っていたけれど、今見るとちょっと野暮ったく見える。ボリュームが多少マッシブ過ぎるか。インテリアはほとんど見るべきところがないし。ただただ、僕はクリムトの絵が高校時代から大好きなもんで、久しぶりに見たヴェートーベン・フリーズは良かった。inaさんに言わせると僕は見た目に不幸な女性が好きらしいが、ここで描かれている女性もどことなしにうつろで、今にもこの世から消えてしまいそうな存在感。いや、ホントに美しい。作品集でも買おうかと思ったけれど、やはり本物の美しさを写真に撮られる訳がなく、。出るときに先生に遭遇。
その足で近くのマジョリカハウスへ。運良く侵入成功。ファサードもすごくきれいだったけれど、共用部の階段廻りのスケール感はすごくいい。緩やかな螺旋階段とアールヌーボーの鋳鉄の装飾が絶妙。その後も旧市街をウロウロしつつ、2度目のアメリカンバー。兄ちゃんはもう既に僕の顔を認識。そりゃそうだ、そんなに客が来てなくて、しかもわざわざインテリアに入って長居するのだもの。今の時期はみんなテラス席。その後、ワグナーの郵便貯金局へ。さすがに時間が遅く、しまっている。あのインテリアを見られなかったのは残念だけれど。また必ず来るから。
川沿いに出て、ホラインの新しいビルを眺めつつ、休憩。トラムに乗って、カールスプラッツまで。今はカフェになっているカールスプラッツ駅で夕食。これまたいい状態で保存されていて、素晴らしい。昼が重かったので、グリークサラダで夕食を済ます。帰りはトラムでうつらうつら、とても疲れていた。