吉村順三展

cube32005-12-25

クリスマスが最終日、吉村順三展のために芸大美術館へ。さすがに最終日だけあって、尋常でない混み具合でそうなってくるとざっとしか観る気がしなくなる。展覧会の構成は吉村順三の作品をクロニクルに並べていて、展示物は図面とスケールの大きな模型。やたらと軸組模型が多いけれど、果たしてそれでいいのかは疑問。この展覧会を観てみて、あまりインテリアの緊張感はない人だなって思いました。少しだけスケールが大きい気がする。その一方で外観、外形のバランス感覚は右に出るものはいない感じ。ボリュームをどう配置するか、ってことに重点を置いていたらしいけれど、まさにその通り。たぶんそっちから空間のスケールも決まっているのでしょう、インテリアが多少、緩い感じがするのは仕方がないのかも。あと椅子がとても良かった。何気ない形をしているのだけれど、部材の組み合わせ方がとても建築的で、きれいに納まっていた。
しかし会場の人の多さといい、ほとんどカップルだったことといい、クリスマスだということを実感、メリークリスマス。
写真は某友人がメールで送ってくれた、森の別荘。