清家清〜

最終日となっている、清家清展@松下電工汐留ミュージアムへ。この展覧会の模型は僕の大学の各研究室がひとつ担当して作っています。M1が担当だったため、僕はノータッチだけれど、タダ券だけは頂いていたので。最終日ぎりぎりに訪れたものの、会場には塚本、貝島両氏をはじめ、小川次郎さんや大佛さんも子連れでやってきていた。小川さんとは少しだけ話すことができたけれど、特に当たり障りのないことを。展覧会そのものは正直言って、お金を払うほど面白いもんではない。(そんなこと書いていいのか…)展覧会が汐留と学会の会場で分割されているということもあってか、かなり散漫な内容。見ものは本当に模型だけであった。「私の家」の1分の1の模型も全然、現実的に訪れた時の経験とは程遠い(僕は学部2年のときに訪問しました)。図面らしい図面もないし、写真も少ない。これで清家先生の作品を伝えようとするのは無理があるのでは、とすご〜く思ったんだけれど、意外と会場には年配の女性の方々が沢山来ていて、それなりの過去の影響力にそんな形で感じることになった。
その後、研究の対象となっている地区へ。今回は麻布の北のほう、六本木付近を散策。いつも地図上で分析しているし、たまにはこうやって自分の研究に対する実感を取らなければならない。そしてやはり地図上でみているよりも現実の空間は面白い。特に麻布台の裏側はかなり感じることが多い。窪地になっているそのあたりは細かい住宅が密集しているところだけれど、森ビル関係の会社が地上げをしているらしく、虫食い状に空家があったりする。この辺りの空間構成そのものは江戸時代以前より伝わっていることだろうし、あまり地上げして大型の開発をしく欲しくはないのが個人的な見解である。それにどう考えても今の法規では小規模にしか建てられないかと思うんだけれど。
その森ビルの六本木ヒルズをちょいと見た後、新宿に移動。コーヒー飲んで、レコード屋でレコード買って、伊勢丹をチラッと見た後、自宅で2003年のブルゴーニュを飲む。久々にフランスワインを飲んだけれど、これがまたあんまり美味くない。夏を経るときに保存がしっかりしてなかったのか。ポルトワインで口直し。
追伸;足のミサンガが切れました。願いよ、叶え!