モーターサイクルダイアリーズ

cube32005-04-19

恵比寿ガーデンシネマで未だにやっています。前から観よう観ようと思ってみてなかった作品。ガエル・ガルシア・ベルナルがかっこいい。ストーリーは1951年にチェ・ゲバラが南米を旅行したときの話で、当時23歳。旅行中に24歳になる、ということはちょうど今の僕と同い年の頃の話。裕福な家庭に育って医大生をしていたゲバラはこの旅行を通じて、南米の現状を知ったことで、その後の生き方を変えたと言う。
タイトルから分かる通り、バイクの2人乗りで旅したらしいのだけれど、映画の中ではとにかくこけまくる。それでよくたいした怪我もせずに、生きながらえたもんだと思ってしまう、そんなちょいと過剰な演出。だけれど、南米の多様な自然といい、ゲバラ自身のストーリーといい、映画としての厚みはすごくあると思う。特に川を泳いで渡るシーンなんかは、あくまでもメタファーとしての川で、それは様々な世界の断絶を意味している。それをボートを使わずに自力で泳ぐ、ってあたりが良いです。