あの頃を思い出す小さなこと

cube32005-04-04

前日に電話で呼び出された某I事務所に朝から出向く。コンペの打ち合わせようの模型を作って欲しいとのこと。ここ数日怠けていたのでこれは良い機会だとばかりに快諾した。前回に手伝った時よりも随分と進展はしているようで、楽しげにはなっていた。以前にも書いたことがあるけれど、I東さんの作品はモダニズムの文脈を踏まえてみると理解しやすいなんてことを書いたと思うけれど、今回のもプラン上でユニバーサルスペースとはいえないけれども、ミースのガラスの摩天楼の結晶のような外観のイメージを読み替えたものに見えなくもない。それについて書きたいことは山ほどあるけれど、長くなるから割愛。
んで、模型を15時にきっかり終わらせてから、広尾方面有栖川公園内にある都立中央図書館へ。この季節の昼間に公園を歩くことは最高の贅沢の1つかもしれない。図書館では前回の公文書館に引き続いて再び古地図を眺める。こちらの方が扱いが軽いというか、閲覧しやすい環境(雰囲気)になっていてたっぷりと時間をかけて地図を眺める。も、得られるものはもはや古地図からは少ないかもしれない、僕の研究にとって。いい加減に現代を見つめなおさなきゃ。
帰りがけにセガフレードでビールをひっかける。パリのときには夕方にbarで一杯の立ち飲みビールをすごく楽しみにしていたのを思い出す。金曜日の相方のピエールの顔が目に浮かぶ。サンミッシェル通りとセーヌ川が交わる角にあるあのカフェ。丁度、1年前はパリの生活で最も充実していた日々だ。10時頃に事務所に着いて、スロースタートの仕事を始めて、すぐに昼食。大抵は近くの安い中華かレバノンサンドイッチ。食後は同じbarで立ち飲みのコーヒーが1ユーロ10サンチーム。18時くらいまでなんとなく仕事をして、家に帰ってビールを一杯。時にはスーパーで買い物をしたり、家の周りを走ったりして程々に体も鍛えて。曜日によっては家庭教師をしたりもしていた。
最近はまたフランスに戻りたい気持ちが強くなってきました。