高田馬場〜大塚

要するに暇なんですけれど、映画を2本見た後散歩してきたわけです。この前、公文書館で江戸時代の地図を眺めてきたんですけれど、それを頭に入れて当時の江戸の都市と田舎の境界にあたるところですね。大雑把に都電の荒川線の沿線を歩く感じで。僕の住んでいる練馬区石神井はもちろん農村。というか、渋谷だって村だったし、原宿だって村だった。山手線の西側なんて遅れていて、むしろ東側が町人地としてかなり発達していたのは周知の通り。僕の研究のテーマにも関わってくるんですが、その西側のコンテクストは明治維新後に出来てきたと言って過言ではなく、どちらかといえばまだおおらかにつくられているほう。今回歩いた雑司が谷だとか、東池袋とかは恐らく随分昔からの道であろうところが残っていて、不自然な曲がり方とかなり小さいスケールで出来ている。ある一角では全く車が入って来れそうな幅員の道が通ってなくて、手を広げれば両サイドの垣根に届きそうなくらい。もちろん住宅は低層で、やたらと野良猫が歩く風景。ちょっとした外国に来た気分になれます。