タイトル不明-その後、ジューシーハウスと判明。

アトリエワンの梅が丘にできた住宅を見に行く。前回みたのが奥山さんの住宅だったので、それとの比較でみてしまうのだが、やはりあっけらかんとしている。それだけに構成がすごく明快に見えてきて分かりやすさとすっきり感がかなり。敷地はここ十数年で開発されたのではないかというような、新しく小さな住宅の多い地域で袋路の奥に縦長のプロポーションの白い建物が。外観的にはアニハウスやミニハウスのような直方体に小さな直方体が取り付いているようなもの、というのはこの作品はかなり前から設計されていたらしい。地下1階、地上3階の地下RC造、地上部鉄骨造。一番の特徴はなんといっても色使い。お施主さんがアーティストなのか、かなりビビッドなオレンジ、黄色、ピンクをフロア毎に塗り分けています。このフロア毎というのがかなり徹底していて、階段の手すりすら途中から色が変わる。ガエハウスのときには層ごとの塗り分けというよりも要素の塗り分けに近い、というかその区分が曖昧だったのに対して、今回のは徹底した塗り分けをしている。はるか昔、坂本先生が素材感(意味)を消すために白やシルバーを塗ったことがあったけれど、むしろアトワンのものは色そのものにある種の意味を与えようとしているのでしょうか。それがなんなのかはちょっとまだ分かりませんけれど。ちなみに内部の構成はガエハウスに近いものがあるかな。1階の玄関の目の前に階段があって地下に向かって大きな吹き抜けもある。1階は2階以上とは分離していて、2階が3階に抜ける吹き抜けがあって、3階の吹き抜け以外の場所はトイレ、バス。2階がリビングで1階は書斎、地下に寝室があります。なんともアトワンらしいものでした。あんまり良い写真がなくて、すみません。小さいんですよ、家が。