東京→福岡

早朝の便にて福岡に到着@9:30。連れの友人の車に連れられ、とりあえず太宰府へ。
菅原道真ゆかりの地であること以外は特に情報も無い状態でいったのですが、それもそのはずそれ以外に何も無いから。梅ヶ枝餅というあんこを餅で挟んで焼いたお菓子が有名らしいので、湿気と厳しい陽射しの中ほかほかのそれを頬張る。しかも、「松屋」という店で買いました。太宰府でさくっとお参りをし、おみくじを引いたら来たぞ大吉。要するに「何事も早くしてしまえ」ということが書いてある。ちなみに残るお二方は中吉で、要約すると「何事も少し待て」と書いてありました。「ガンガン行こうぜ」の僕と「みんながんばれ」の連れのご一行は、そのまま国立博物館へ。菊竹さんの最近の作品ですが、まあ酷いのなんの。特に書くべきことはなし。昼ご飯は「ひらお」という天ぷら屋。ファーストフードみたいな感覚で、カウンターに座ると目の前に金物の油切るアレが置かれて、その上に揚げたての天ぷらが載せられる。最初は良いのだが、後半は油がきつい。システムとしては面白い。
その後、車が2台になり博多駅で若者たちをピックアップして、一路ぐりんぐりん。建っている場所をあまり知らないでいったのだが、工場地帯の脇の埋め立て地。フラットな土地に突如、ぐりんぐりんしている様は滑稽。いやー、分からない。なんでそんなことをするんだろう。フラットな場所なんだからフラットなりのその場所に馴染んだやり方があったんじゃないだろうか。唐突に現れるそれは地形化して環境に馴染んでいるようには全く見えず、非常にオブジェクティブな現れ方をしている。インテリアも内外の境界がないような構成的な魅力は全くなくて、結局のところガラスで仕切られてしまっていて、それが強く出ざるを得ない。とどのつまり、伊東さんが射程とするモダニズムのテーマ一つである「内と外」の問題は、そもそも問題提起自体が筋違いなのではないかとも思ったりもする。建築を建築足らしめることは「内」を作ることであり、そうすると必然的に「外」も同時に存在するのは、アプリオリな事象ではないかと。
気を取り直して、ネクサスへ。レム棟は豪邸だ。住宅のスケールとの兼合いを考えると、無理がある構成です。でもそれをやってのけるのが、レム・コールハースなんでしょうか。それに比べれば、スティーブンホール棟は見事。あんなに複雑なことを、よくまとめてる。