善き人の為のソナタ

久しぶりに映画を観ました、映画館で。いつ以来か分からないくらい行っていませんでした。
シネマライズでやっているこの映画、アカデミー賞の外国語映画賞を受賞していた作品です。東西ドイツが分裂していた時代の東ドイツの思想の統制の様を描いています。ただしそれは話のバックグラウンドしてであって、本題はそういう体制で盗聴や尋問をする組織に属する忠実な信望者が、盗聴される側である芸術家カップルの愛に感動して彼らを守ろうとするといった、人の情愛であるとか、人間性そのものが主題かな。テーマはとにかく脚本がよく出来ていると思えます、なんとなく分かっていつつも話に入っていけるから。
ストーリーのバックグラウンドに関しては、ドイツ人が観ればもう少し違った意味合いをもった映画かもしれないけれど、僕みたいな平和ボケした日本に生まれ育った人間がそのバックグラウンドに関してなんやかんや言っても、究極的には外野にいて遠吠えをしているようで、その点に関してはうまく書けないんだろうな。
なんだか、とりとめがないな。