ポルトガルvsイングランド

スコアレスドローの割に存分に楽しめた。開幕前はイングランドの優勝を予想しつつ、でもサッカーのスタイルとしてはもちろんポルトガルのような、ボールポゼッションが高く、C.ロナウドフィーゴのドリブルやマニシェ、デコといった中盤の底の方でバランス感覚に優れた選手がゲームをコントロールする、といったスタイルは見ていて楽しい。この試合の場合、ポルトガルがどうしても攻めあぐねてしまっていたのも、きっとイングランドが徹底した引いて守るサッカーをしたからで、あれだけのタレントに守りに入られたらゴールを割れないのは仕方がない。とにかく、お互いの巧さは見られたから良かった。このゲームで何よりも決定的だったのは、ルーニーの退場であることは間違いない。ルーニーはもちろん、以前のベッカムにしろ、アングロサクソン系の人たちは一気にヒートアップしてしまう。それを見透かしたかのようなラテン系の国の狡猾な心理戦術でしょうか、明らかにイングランドをイライラさせるのがうまかった。C.ロナウドはよく雄叫びをあげるけれど、意外に冷静。ルーニーはまんまとテンションをあげられてしまった。