土地探し

兄夫妻がなんだか土地を探しているということで、同行する。別に僕に設計させてくれるわけでもないのだけれど、時間もあったし何かと勉強になることもあろうかと思い。横浜市営地下鉄の横浜より北の地域で6つほどの物件を回る。当人の希望もあってか、5〜60坪の土地ばかり。あの辺りは細かくはないが大きな地形の起伏がある。いわゆるニュータウン的な場所をイメージすれば良いだろうか。いくつか回った中で比較して面白かったのが、なぜだか住宅地として過去に開発されたエリアは総じて暗い雰囲気であること。決して日当りの悪い場所ではないのだが、建物の古ぼけた感じがそのエリアのイメージを形成してしまっているようで。あと道が狭いというのも一つあるかもしれない。4m幅のいわゆる二項道路が斜面を這っていると、見通しの悪いラビリンスになっていたりする。あと変形敷地だとやはりハウスメーカーの住宅は厳しいかと思われる。建物よりも外構に無理が出てくるのが目に見えて解る。
まあ6つしか見ていないのだけれど、土地はそれなりにその履歴とか場所性、地域性を備えていて、それを読んでいくとなかなか面白い。一つは明らかに夜逃げ後の住宅で絶対に競売にかけられたであろう土地とか、近所に変なおっさんがいたりだとか。兄夫妻だから相手にされるものの、僕が探しにいったって相手にされないだろうから良い経験が出来た。
帰るつもりだったのだけれどお酒が進んだこともあって、久しぶりに横浜のマンションに泊めてもらう。