Atelier Bow-Wow from Post Bubble City

cube32006-04-11

この前、自宅に伺ったついでに2割引で購入させて頂きました。アトリエワンの作品集。興奮冷めやらぬ状態で読み始めたのであっという間に読んでしまいました。ほんの10数年の間にこんなに作品の数があるのか、というのに驚き。僕の先生が少なすぎるというのもあるけれど。そして何より他の建築家と違うのは、ほぼ全ての作品が発表されているということ。やはり事務所を経営していると食っていくための仕事というものが建築家にはつきものなわけで、そういう作品は日の目を見ないわけです。アトリエワンももちろん食っていくために仕事をしているわけですが、建築の規模によらず何らかの建築的な発見をしていくわけです。塚本氏の言葉では「気づき」ですね。その気づき集がこの作品集とでもいえましょうか。12章に章立てされた各トピックはそれぞれ関連した作品がその章に納まっているわけですが、それら作品はもちろん1対1対応しているわけではなくて、少しずつ他の章との関連を持ちながら成立しているわけです。そのようなセミラチス状の構造は、C.アレグザンダーの「パタンランゲージ」を意識したもののように思えます。
いや、おもしろいですわ。やっぱり。