ゴルフ場2つ、幕張の2つ

研究室で1時間ほど仮眠を取って、早朝6時に三田に。ひょんなことから、車で三田から成田方面に。決して僕がゴルフをするわけではなく、2つのゴルフ場の見学をすることに。1つは簡素なカントリークラブの建物。比較的小振りな平面はなんとなくそれらしいシンプルなモダンリビングを思わせる。それはそうと、ゴルフ場ってすごくきれいなもんですね。ランドスケープが日本にいるとは思えない。さすが、人工的に山を削って造っているだけあって、きちんとデザインされてる印象がある。木の本数とか、樹種とか。もう1つのゴルフ場のクラブハウスはバブル期につくられて長銀が放出したものらしく、とにかくバブリー。雑誌の撮影がよくはいるというそのクラブハウスは確かに非日常的な世界に入りこんでいくような。但し、建物の随所に欠陥が発見できる。施工が悪い。
何人かの人に挨拶した後、折角なので帰りついでに幕張に寄っていく。僕の先生が設計したパティオスの4番街。街区形状に沿ったロの字型平面。ロの中は駐車場になっていて、2階が屋上庭園。比較的一階の部分は誰でも入れるようになっていて、ロの字の輪郭はそれほど明確ではない。その点、同様の形式でつくられた周りの街区とは一味違う。建物のボリュームもなるべくコンパクトに抑えようとしているのがわかる。
さらに打瀬小学校へ。これが衝撃。凄い。噂には聞いていたけれど、写真で見ていたけれど、校庭が完全に開放されていて、それに隣接して建物が建っている。これだけでもうまったく今までに見たことがないものになっている。さらに建物のスケールが絶妙。小学生のサイズだけでは説明できない、一回り小さなボリュームがとても身体的。学校ほどの平面規模の大きな建物を、見事に小さく分節して人のスケールに近づけている。原さんの設計した筑波の方にある小学校とかに考え方は近いのかな。