イブラヒムおじさんとコーランの花たち

cube32005-10-13

60年年代のパリ9区、Rue Bleue を主な舞台にした映画。両親に捨てられたユダヤ人の少年モモと、いわゆるアラブ屋というフランスでいうコンビニを経営するトルコ人のイブラヒムとが心を通わせていくハートフルストーリー。舞台となっているRue Bleueは娼婦街でもあって、僕も何となく覚えているそのカルティエは確か生活水準はそんなに高くなかったはず。2人がチュイリュリーあたりを散歩したり、ヴォージュ広場のカフェにいるときに、モモが「僕もパリに住みたいな」なんて言ったのも、それなりに的を得ている。ユダヤ人の少年がアラブではないCroisson d'orと呼ばれる地域出身のムスリムと心を通わせるというストーリーは、フランスらしい感受性を感じる。イブラヒムの言葉の1つ1つがとても印象的な作品でした。