Castor

わざわざ書くこともないかもしれないけれど、台風一過、かなり暑い日になりました。その一方で、夜、自宅に帰るときにはコウロギの鳴声が聞こえてきたりして、少しずつ秋が近づいてきてるのを耳から感じてます。今は土曜日の昼間だけれど、蝉の鳴声も油蝉のそれではなく、ツクツクボウシが勢力を増しているのも、なんとなく夏の終わりを感じるところです。

さて、タイトルにあるCastorというのはフレンチレストラン
http://www.2castor.com/
僕の数少ない友人である、はぎが独立後、初の仕事です。
インテリアということもあって、色々思い通りにいかないことが多かったようです。加えて、オーナーが仕事を依頼する前に相当強いイメージを抱いていたようで、そこに振り回されている箇所がかなり目に付きました。その辺りの調整はほんとに難しいものだと感じる次第です。
大体60坪のインテリアは大体半分がレストランの受付と客席に、4分の1が厨房で残りがテイクアウトができるカフェ。それらが大体田の字型に配置されています。面白かったのは、カフェ部分で床を外部から連続するように、コンクリートブロックのような素材に黒いペイントをしていました。それだけだとまああるかなって感じですが、ケーキを並べている什器の上部にある看板がそのインテリアに比して異様にでかいこと。その看板の文字そのものの大きさはインテリアのサイズにフィットしているのですが、その周辺の不必要な空白部分が軽い野暮ったさがある。でもその看板の大きさは実は街路の延長で考えると、その都市のスケールにフィットしていて街路からインテリアを介してみる看板と考えると、とても納得できるサイズ。部分的にではあるけれど、ヴェンチューリ的な対立性のもったものが出来ているのがよかったんじゃないかなと思いました。
あとご飯、おいしかった。シャンパン飲み放題だった。呼んでくれてありがとう、はぎ。

ちなみにその後、SFCの同名の男子と坂研の女の子、横国の北山研の女の子と飲む。建築業界は狭いことをあらためて。