大統領の理髪師、故郷の香り

近頃、よく行っているギンレイホールへ。香川照之も出ている故郷の香りは中国の田舎が舞台。棚田の形状と山脈の稜線が美しい、きわめてのどかな田園風景とは対称的に、人の恋愛感情の激しさが印象的。誰もが一度は抱いたことがあるんじゃないか、「あの時こうしていれば」といった恋愛の失敗の描写が、妙に自分と重なっちゃいました。
もう一つの映画はフィクションで、60年代あたりの韓国を舞台にしたもの。政治に翻弄された理髪師が主人公。なんて書いたらいいか、うまく伝えられないのだけれど、下手な言葉で言うと、笑いあり涙あり。韓国映画の主題とも言えるのでしょうか、親と子の絆。この映画に関しては、息子と親父という同性の親子の愛がすごくいい描かれ方をしています。名作です。