郵政民営化法案否決

珍しく国会中継をずっと見ていました。否決される方向はなんとなくわかっていたのだけれど、それ以前の議論がやっぱりよくわからないままでした。結局、報道の問題がかなりあるんだろうと、国会の中継を見ていて思いました。議壇にあがった人はちゃんと主張することは主張しているし、やっぱりある程度は議論は尽くされたのだろうなと思いました。賛成派も反対派も言っている内容がほぼ同じで、ただその法案が通った結果が不安な反対派とリスクはあれど改革すべきっていう賛成派ということでしょうか。で、結局は政力闘争なんでしょうけれど。
今回の件を通してみてきてやはり小泉さんの方が狡猾だし攻め手が豊富だなと感じました。総裁選のときに「自民党をぶっつぶす」と言い、郵政大臣のころから「民営化をする」といっていた。それはもう10年以上も前のこと。小泉さんが首相になった時点で、本当はもう結果が出ていたのかもしれない、古い権力構造が潰れるという。今回の法案が可決されれば、田中角栄がつくった特定郵便局長制度が代表する自民党の集票システムが崩壊して、今回の反対派は駄目になるだろうし、否決されたとしても造反として自民党から公認されなくなる。亀井さんらがどういう公算で臨んでいたのかが、全く見えてこない。選挙に勝てるということなのかな??
いずれにせよ、ひとつの法案でこれだけ盛り上がれることは僕の記憶ではあんまりないように思う。話がずれるけれど、マスコミは有権者の興味がないことを何度となく報道しているけれど、その興味のなさを煽っているのはマスコミ自身だろうし、世論をつくっているのも彼らの力がかなり大きいのだから、なんとなく報道の仕方が違うんじゃないかなと思ったりもする。この件に関しては、随分と前から政治家がテレビ上でも議論していたし、政治側の努力は十分にあった気もする。となると、これまたいろんな憶測が僕個人の頭の中では働き始めて、郵政公社が民営化されて怖いのはひとつに競争相手になるであろう各大手銀行で、各マスコミはそういうところとかなり取引があってなんていう想像力も働いてくる。いずれにせよ世の中のどんなことも僅かながらでもお互い繋がっているんだろうし。
随分とつらつらと適当なことを書いていますが、これで日本の政治が変われば楽しいですね。でも株価はすごく下がるんだろうな。