Life of Birds

アッテンボローとかいう鳥獣学者が監修しているBBCのドキュメンタリーです。全4巻のうち今のところは2巻を。各巻ごとにテーマをしぼっています。1巻目は「飛ぶべきか、飛ばざるべきか」、2巻は「華麗なる飛行術」。タイトルからしてかなりぐっときます。内容もかなり面白くて、例えばガラパゴスの鳥で羽が退化して、地上でもまともに歩けない鳥がいます。地上での天敵がいないため、飛ぶ必要をなくしたかららしいです。で、食料はというと魚なわけですが、海に入った途端いるかのようにかなり華麗な泳ぎなわけで、もはや鳥というかなんなんだ?ってかんじです。あとダチョウとかも飛べない鳥らしいです。顎は発達していない歯のない状態のくちばしのままなので、地上の食べ物(ダチョウは草食)を咀嚼するのに砂嚢という器官に小石をためてすりつぶして消化するらしい。あとニュージーランドには1500年前にはじめて人間が渡ってきて、コウモリを除けばそれがはじめてのほ乳類だった、てな蘊蓄もあり。それらがかなりきれいな映像で撮られているので、ドキュメンタリーとしてかなり秀逸な作品だと思われます。動物奇想天外の比じゃないです。妙な実験は一切ナシの、本物の生態が見て取れます。
とまあ、驚きの連続なわけですが、環境に対する反応というか、適応能力とかには本当に感心させられます。環境に応じたもののあり方って考えれば、建築なんかももっと面白くなるはずですね。うちの大学のT師の考え方に深く頷くところであります。