The Sun Also Rises

先日書いた、ヘミングウェイの「日はまた昇る」を完読。前半の3分の1の舞台はパリ、その後主人公一行はフランスとスペインの国境周辺を行ったり来たり。僕は2度スペインに行ったけれど、バイヨンヌ、イルン、サンセバスチャンなどいったことのある地名が出てくるので想像力が倍増でした。主人公ジェイクが友人たちと別れて、一人でサンセバスチャンに残り浜辺で昼寝をする、なんてあたりが、ちょうど僕のスペイン旅行と全く同じことをしているのでうれしくなっちゃたりして。日々の全天候室内型研究室に籠りがちな僕をヘミングウェイは過去に連れ戻してくれました。小説としての出来はやはり当時の時代背景と重ねないと理解しがたいのかもしれません。久しぶりにフィクションに浸れたので満足。