LE VELO

ついに入手です、自転車!午前中に事務所での仕事を終えて、同僚ピエールのバイクの後ろに乗っけてもらって、ラヴィレットに。恐らく3ヶ月ぶりくらいのラヴィレットの中庭にはカフェから溢れだした学生たちが、昼時というのもあってか、ところ狭しとごろごろしていました。久しぶりに、イタリア、ドイツからの留学生の友達、ベンジャミンやら、ステファノらに会う。みんな元気そうだし、後半にもなると、スタージュをしているのもいて、アトリエ・ジャン・ヌーヴェルで働いていたのもいた。
その後、運河沿いの自転車屋にチャリを取りに行って家庭教師に。僕が自転車を受け取ったラヴィレットはパリの北東の端、一件目のバイト先はパリの西郊外ニュイリースーセーヌで、10kmあろうかという道のり。その後、今日は立続けに2件目は15区なのでパリの南東へ、およそ6kmくらいか。途中、いきなりチェーンが外れて、直せなくて、相当焦ったものの、近くに自転車屋を発見出来、かつ無料で直してくれるは、油を射してくれるはのsuper親切な親父で心暖まる。その後、パリ南端の自宅まではおよそ3〜4kmか。と、合わせて(無理矢理)20kmほどの長旅で太腿はパンパンに張っていますが、明日からは間違いなくチャリ通です。
ちなみにチャリはもちろん大量の風を受けるので、未だに花粉症の季節が続いている僕にとってはかなり激しく辛いことになります。目にキテます、目に。
で、自転車で街を走ると、やはりかなり行動範囲が変わるし、パリの街の現実的な距離感が掴めるような気がします。現実的な、とはつまり、、、いつもはどこに行くにもメトロを使うわけで、それはつまり景色がないということです。2、6番を除いてですが。となると、やはり僕らが身体的に感じる距離感はメトロ網をベースとしたトポロジ−の中の距離なわけです。冷静にそう考えると実は不思議なもんで、パリの中では連続している筈の都市が、メトロ内では景色がないために身体的には不連続だったわけですね。で、僕らのイメージはそれにかなり雁字搦めにされていて、いかにパリという都市のイメージにメトロがコミットしているかということが浮かび上がってきます。そういやこれだけ地図上では、つまり現実の都市では「アヴェニュー□□」だとか、「ブルバール××」という街路の形式が強いのに対して、場所のイメージはスポットとしてあって、連続はしてないですよね。例えばルーブルから凱旋門までの軸線はみんな認識しているところだと思いますが、それらがパリの中にどう配置されているか?北西方向に向いて走っているというより、メトロの1番線沿いって考えた方がピンときます。で、そいつとレアルの位置関係なんていうと、実は地図上ではなかなか想像し難いレイアウトで、これもまたメトロの路線で考えるとすっと頭に入ってきます。とまあ、いずれにしろこんなことに気付くのも自転車の導入があったからですな。で今後は今までの僕のパリマップはかなり激変するであることが予想され、フレッシュな生活が送れそうです。