Lost in Translation

どうやら日本にはまだ来ていないようですね。ちなみに「ラスト侍」はようやく明後日、14日にパリに到着です。繰り返すようですが三池崇の映画も同日です。とにもかくにも、監督が「Virgin surcides」のSophia Copporaです。milk fedのデザイナーで、ゴッドなお父さんがあの有名な監督で。。言わずと知れた人ですね。俳優は僕は良く解らないんですが、ストーリーは中年のハリウッドスターが東京にやってきて、同じくLAから来たフォトグラファーの若奥さんとちょっと良い感じになるというもの。ほろ苦い青春ドラマの男が老けちゃったバージョンとしてみれば、ストーリー的には的外れではない気がします。
僕の興味はそんなところよりもやはり東京の風景。フィルムを観ていると相当なカット数で東京、特に新宿の風景が出てきます。あとは首都高からの風景ですね。それも殆どが夜のネオン。西武新宿の近くのEPSONの看板だとか、三共薬品の看板(←これどこにあったっけ?)、渋谷のTSUTAYAの「実物大」っていうあの広告のシーンだったり。けっこう外人さんが興味持ちそうなありきたりなネオンだとかに、クローズアップしていたけど、まさにそれは僕が以前に見ていた風景に変わりはなくてとても懐かしい思いをしました。そう、「KILL BILL」ほか殆どの日本を描写した映画は少々SFチックにデフォルメし過ぎていて、そのような郷愁感は抱かなかったけれど、この映画の場合は純粋にそのものを描いているのが良かったと言えます。
幾つかの欠点はありますが。まず表参道の駅で「桜木町行きの電車が参ります」というアナウンス。そりゃないよ!次、主人公はパークハイアットに泊まっていたのだけれど、タクシーでホテルに向かう方向が西口から東口に向かっていた。靖国通りを。などなど。
あと外国にいる日本人のみに楽しめることが。エキストラにかなり有名人が出ていた。これは楽しかった。ホテルの玄関ロビーでビジュアル系のバンドと主人公がすれ違ったのだけれど、それは恐らくラルクアンシエル。クラブで横に座ったのが、藤原ヒロシ。一瞬、酒を注いだのが、YOU。ほか、ファッション誌で出てくる顔は見たことあるけど良く知らない人たちもたくさん出てました。へー、ってかんじ。だからといって、特に感想はないんだけれど。ということでした、おわり。