ひきこもり、ひきこもり

近頃、殆どといって良いくらい家から出てません。食料を買いに行く、映画を観に行く、以外の生活は全て寮の中で済んでしまいます。だからといってひきこもりが悪いと言いたいのではなくて、比較的充実した穏やかな生活を送ることが出来ます。最近では自炊をするようになって、今まで不規則だった食生活も割合安定してきたし、日本館の図書室で借りてきた、小説やら詩やら歴史の本だったりを、のんびり読む余裕があります。吉本隆明の本でひきこもりに関する本を過去に読みましたが、彼は彼自身よくひきこもってたし、人はむしろひきこもって一度いろいろなことを考えてみるべきだ、というようなことを書いていました。日本で生活していると様々なものごとが目まぐるしく流れていって、今振り返ると自分で決めたことなんて何一つなかったような気さえします。すべては予定調和、すでに決まっていた流れに乗ってただただ流されていく、カッパの川流れ。社会、文化、あらゆることが自分に脅迫しているんでしょうね。首元にナイフを突き付けて「下手なこと考えんじゃねえぞ。言う通りにしやがれ」って。幸い今の僕の生活には、社会的な建て前を用意する必要はないし、ある程度は自分の意志で自分のことくらい決められる気がします。そんなこんなに気が付いたのは最近になってからです。ようやく本当の意味でフランスの生活に慣れてきたってことでしょう。フランスというか、、、