ラカトン&バッサル

僕の先輩がこの事務所で今、働いているのですが、急遽手伝って欲しいとのことで午前中から手伝いに向かう。事務所はサンマルタン運河がルドウー設計のラヴィレットの関門にあたる交差点から歩いて少しのところ。街路からは少し奥まったところにある、日本でいう7階建ての倉庫のような建物の最上階。かなり広々とした1室空間にラカトン&バッサル含め10数人がe-Macの前で仕事に奮闘。若手建築家と呼ばれているし、アトワンとも親交があるとのどこからともない話から、勝手に塚本氏のような人物を想像していたのだが、失礼ながら結構、歳をくっていらっしゃる。みた感じで2人とも40半ばを過ぎた辺りか。その他のメンバーの多くは20代あるいは30代前半と思われる。巨大な倉庫なので、1人当たりの机も十分に広そうで仕事するにはとてもよさそうな環境だ。僕が事務所についた時はその先輩がまだ来ていなくて、ぼーっとしていたところ気を使ってマダム・ラカトンが話し掛けてくれる、気配りがあり物腰が穏やかな女性でとても好感を持った。その後、バッサル氏も事務所に来て声をかけてくれる。彼はミスティック・リバーに出ていた殺された娘の父親役(名前が思い出せない!)にどことなく雰囲気というか顔が似ているような気がした。あるいはただ単に彼が着ていた黒い革ジャンがそう見せていただけかもしれないけれど。僕が手伝ったのはほんの少し模型の一部だたので仕事の進み方など詳しいところは判らなかったが、いずれまた訪ねてみたい事務所である。帰り際にマダム・ラカトンに「またここに来る?」と聞かれたので、それに期待を寄せてみようか考えている。