トラム、メトロ、バス

街の話に戻ると、SNCFというフランス国鉄の駅がリヨンにはいくつかあってそれはパリと同じ。右岸にリヨン・パルデュー駅、中州にリヨン・ペラーシュ駅。そこがリヨンの外に出る電車の起点。
その駅をトラムが繋いでいるのだけれど、そのトラムが真っ白なガンダムみたいで凄くかっこいい。トラムが通るところはパリでいうペリフェリックのようなリヨンの外環部に近いところ。建物の密度が低く、ぽつぽつと4、5階建てが建っていたりするところで、灰色の風景の中を純白のガンダムが走り去る姿はまさにSFの世界。
メトロはD線まで4本通っていて何が良いって、パリとは違って開放的な地下空間を実現している。パリのメトロは階段を降りては昇り狭くて長い廊下を歩かされて、鬱になりそうな空間だけど、リヨンのメトロのアプローチは殆どが階段を少し降りるだけでメトロに乗れる。殆どトラムに乗るのと変わらない感覚で。逆方向に乗るには地上で信号を渡って、街路の反対側に行かねばならないけど、最初からどの入り口がどこ方面かを判っていたら、無駄にせまっ苦しいところを歩かなくて済む。改札もパリとは違ってゲートがあるわけではなくて、トラム感覚で乗れる。
メトロ、トラムがカバーできていない地域をバスで埋め合わせ。特に市街地ではバスといってもエンジンを積んだバスではなくて、なんというのかチンチンバス?路面電車のようにガソリンじゃなくて電気を電線からとって動力にしているもの。エコロジー感が強く見えます。市内交通に関しては全体的にエコロジー色が強くて、レベル差がない。パリより住み心地が良い感じはします。いずれ写真を貼ります。