アフリカ的段階について

この前の日記で適当なことを書いちゃったので一応確認を含めて読みました。もちろんそれだけではなくて、興味があったからですよ。
この前に書いたような理解では、ちょっと誤解があったようですが、基本的な考え方としては今までの自分の思考の流れで理解することが出来たと思います。ものすごく単純化すると、人類の外在(文明)史、また内在(精神)史の流れは大きくアフリカ的段階(プレアジア的段階)、アジア的段階、欧州的段階が想定できて、基本的には地域に依らない。ではなんで地名で段階の名が付けられているのかというと、それはただ単に現在の状況による。例えば宗教だと、世界的にみてどこでもまずはアニミズムから始まっている。日本であるならば、古事記だとか日本書紀から読める神話の段階です。聖武天皇以前のイザナミイザナギだとか、有名なところでは日本武尊ヤマタノオロチの話。それがアフリカ的段階、あるいはプレアジア的段階。その段階は未だにアフリカの部族などの信仰でみられる状況で、インディアンであるとかアボリジニアイヌ民族などの信仰でもそれらの段階で考えられる。ちなみに政治レベルでは隷属的専制政治
アジア的段階というのは宗教レベルでの欧州的段階との差異というのは、そこでは正確に語られてはいなかったと思いますが、基本的にはマルクスがアジア的といっていたことと沿っているらしいです(その内容は??)。僕の解釈では宗教のアジア的段階というのは、まさに宗教の現れ、日本の仏教であれば例えば天台宗キリスト教であればカトリックイスラム教であれば原理主義とか言われているその段階。宗教が本当に厳密で戒律に誠実。政治でいうと専制政治だとか封建制度の段階です。
それに対して欧州的段階というのが、宗教が道徳に変わったり、現実の状況に適合していくような状況。親鸞プロテスタントに、スンニ派といった段階。

それらはあくまでも地理的な状況から生まれた段階的な差異であって、あくまでも発展史観的ではない。欧州的段階がアフリカ的段階の「進んだ」段階って事じゃないわけです。

なんだか僕の読書に対するノートになっちゃいましたが、これに沿って考えられる建築的なこともあるなあ、と感じています。小さな構想はあるので少しずつまとめられたらいいかなと感じています。ちなみに今回書いたことはかなり荒っぽくまとめているし、僕個人の誤解も多く含まれているだろうから、正確に知りたい人はもちろん本を手にとってみて下さい。