カウントダウン

カウントダウンはシャンゼリゼで。駅コンコース、入り口付近まで人が溢れてメトロに乗れないほど大盛況。みんな各々グラスとシャンパン、あるいはワイン、ウィスキーなどを持ち寄って、路上で呑みまくる。もちろん車道も歩行者天国になっています。いよいよカウントダウンかと思いきや、そんなもんは存在しない。エッフェル塔が急にキラキラ、ラメっぽい照明がついた瞬間が2004年の幕開け。そういう意味では盛り上がりに欠ける。とはいえ、一年のうちでもっともシャンゼリゼが危険になる時ではないか?1、まず痴漢。女性が触られまくる。2、次に花火。とにかく打ちまくる。何が危なそうかといいうと、音。鼓膜がやられるのではないかと、常に警戒。3、そして瓶。凱旋門の前に50mほどの人だかりで出来た円い広場が作られ、そこに先程飲みほした酒瓶を投げ込んで、割る。多分予想は出来るだろうけど、そのまん中で踊る勇気ある英雄的な阿呆がおりまして、みんなそいつを狙って瓶を投げる。
そんな風景を見ていて、W杯のロシア戦のあとの渋谷とかを思い出しました。群集が集まるということは永続的なものではないにしろ、都市の風景を激変させます。そんな非日常的な風景の後、日常に戻ったシャンゼリゼは何ごともなかったかのように、正月の観光客で溢れかえっていました。破壊されたバス停の痕跡を除いて。