真夜中のローラーブレードツアーなど

パリという街にもうかなり慣れてしまっているのは事実。例えば学校が始まったばかりの10月にドイツ人やらイタリア人達と夜の街を徘徊していた時に、突然大通りに相当な人数のローラーブレード集団に出くわして驚いたのを覚えている。警察が先導して数百人規模で夜中のパリをローラーブレードで駆け巡るのだ!暗闇の先から突然そんな集団に出くわして、この驚きを伝えたい!と、心に決めていたのだけれど、今となっては「うん、パリではよくあることだよ」って感じです。ちょうど同じ日にはメトロのホームの広告に落書きをする集団にあって、しかもそれがアート系の先生が引率して、生徒を20人ほど従えて。一駅落書きを終えると、メトロに乗って中で「公の空間を広告のような商業的なもので支配しているのは...」らしき演説をして、次の駅でおりて、また落書きを始める。それに抗議するおばちゃんが現われて、議論が始まって。そんな光景が日常的にもちろんあるわけではないけれど、ありうる雰囲気があるのはパリ。そんなこと東京でしたら速攻で警察呼ばれて、どうこうなりそうなもんだけど、パリだとまああり得るからみんなそれほど驚きもせずに、興味津々で見ている感じ。その「あり得る」感が僕にもついてきたってことで、パリに大体慣れたのかなってことでス。